「いいなあ、透析。昼寝できて」にカウンターパンチを食らわす比喩一覧

当事者でないとわからない辛さというものはある。このWEBマガジンは生活情報エンタメサイトを目指しているが、ときにはこういった、役立つ情報もいいだろう。

事の発端は、このサイトのライター山川が、「透析の大変さって、何に例えたらやってない人はわかるのかな。」とツイートしたことにある。すると……それを見た患者さんが寄せてくれた言葉がすごかった。そこで、俺の周りの患者にも少し聞いてみた。

結果、凄まじい必殺表現が集まったので紹介したい。

■疲れ:フルマラソンを完走したのと同じくらい疲れる

これは比較的よく知られている比喩だ。「血液がものすごく動くから」という理由がつくこともある。血液が恐ろしい勢いで身体中を、そして体の外までも循環することをよく表現している。そして、現に、透析はものすごく疲れる。

■針を刺すの痛み:腕や手にアイスピックを2本、5センチほど刺すぐらい痛い

「献血の針を2本刺す」「千枚通しをぶっ刺す」という意見もあった。手の甲と手首で透析をしている方は、慣れるまで寝たまま腰が抜けるのを体験したらしい。確かに、透析の針は太い。針穴がはっきり見える。多くの人が使っている16Gという針は、1.6mmだ。シャーペンの芯は0.5mmが普通だということ言い添えてやると、伝わりやすいだろう。

■じっとしている辛さ:新幹線で東京から広島まで行けるほどの時間

鉄道ファンの方から寄せられたコメントがこれだ。一般的な4時間透析でもこれだ。新幹線の座席にじっと座っているだけでも俺なんかはエコノミー症候群になりそうだし、腰にも来る。たしかに、じっとしていることの辛さは似ている。しかも「トイレに立つ」「荷物を上げ下ろしするのに立つ」ということもほとんどできないという状況だと言い添えたい。

■除水の辛さ:ダイエットを決意した人が4時間で2、3Kg痩せるくらいの辛さ

「4時間、炎天下のなかを歩いて汗をかいて2Kg落ちたぐらいのフラフラ感」、「一気に干物にされるような感覚」という人もいた。水分制限に気をつけていても、尿量がなくなった人は透析日までに体重が増える。それを透析では除くのだから、フラフラになる辛さはある。

■精神的な辛さ:先の見えない長距離走を走るような気持ち

「無間地獄ループ」と表現した人もいた。正直、この精神的な辛さはあまり直視したくないが、わかる。

■総合すると

もし、「いいなあ、透析。昼寝できて」とか「透析を始めると、高速料金が安くなるんでしょ」とか、人の気も知らないで言われた場合の返答はこうだ。

「そうだな。腕にアイスピック2本刺して、東京から広島まで新幹線で行けるほどの時間をコードに繋がれて、4時間に2Kg脱水して血液を猛烈に回すからフルマラソンくらい疲れるし、先の見えない長距離走を走るような気持ちがするけど、昼寝ができるから幸せだな」

透析ができて、命を繋いでいることはありがたい。けれど、ときに心無いことを言われると、わーっと腹の虫が騒ぐのだ。

執筆:ニッシー

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