透析しててもチーズを諦めない! リンが少ないものもあるよ!

透析クリニックには、よく「カリウムが高い食品一覧」、「リンが高い食品一覧」という紙が貼ってあります。そこに載っている食品に関しては、「うっわ、食べるのやめとこう」と思ってしまう人もいるのでは?

チーズもよく「リンが高い食品」としてあげられるもの。でも、本当に本当? チーズにはいろんな種類があるのに、全部リンが高いの? 疑ぐり深い私は調べてみました。

■リンが少ないチーズから、多いチーズまで

先に結論をいうと、リンが少なめで食べやすいチーズもありました! うれしい。リンが高めのチーズは高級品を買うことにすれば、食べ過ぎを阻止できるのではないかと思います。

では、さっそくリンが少なめのチーズから順に紹介していきましょう。

1.クリームチーズ


お菓子などにパンに塗ったり、お菓子に使ったりするクリームチーズ。はちみつをかけてデザートのように食べることもあります。チーズの中ではダントツにリンやカリウムが低めです。100g中リンは85mg、カリウムは70mgです。

鶏もも肉(皮付き・生)は100g中リンが110mg、カリウムが160mgであることを考えると、クリームチーズは比較的食べやすいチーズです。

2.マスカルポーネチーズ

クリームチーズと比べると酸味が少なく質感も軽いふわっとしたチーズです。「ティラミスの材料として使われる」といえばわかるかも? 100g中のリンは99mg、カリウムは140mgです。これも比較的使いやすそう。

3.カテージチーズ

もろもろした食感と淡白な味、酸味と爽やかな風味が特徴のチーズ。サラダに使われたりドレッシングなどに使われたりします。こちらは100g中、リンが130mg、カリウムは50mgです。

4.リコッタチーズ

「リコッタチーズを使うふわふわパンケーキ」が数年前に流行りました。ほんのりとした甘さと低脂肪が特徴のチーズです。こちらは100g中のリンが200mg、カリウムが210mg。ただしリコッタパンケーキのレシピでは、リコッタチーズをたっぷり使うものも多いです。

5.モッツァレラチーズ


ブリンとした弾力のある歯ごたえが特徴で、トマトとバジルとともにカプレーゼとして提供されることが多いチーズです。100g中のリン量は260mgとやや高めですが、カリウムは20mgと少なめ。トマトとバジルはカリウムが高いけれどチーズがそれを後押ししなくてよかったですね。カプレーゼは大勢でシェアして召し上がれ。

6.カマンベールチーズ

白カビに覆われており、中はとろりとした濃厚な味わいが特徴のチーズ。「明治北海道十勝カマンベール」等、多くの製品が100gで売られています。あれを全量食べるとリンは330mg、カリウムは120mgです。でも全量一気に食べることってあまりないのでは?

7.ブルーチーズ

青カビを混ぜ込んで作るチーズ。白い部分はクリーミーで、カビの部分はカビ臭く少しほろ苦&しょっぱいです。はまると癖になるチーズですが、100g中のリン量は440mg、カリウムは120mgです。ブルーチーズ初心者は味の観点から問題になるほど食べないように思いますが、通の方でつい食べすぎるという方は、ちびちび高級品をどうぞ。

8.エダムチーズ

外側に赤いワックスがかけられ、リンゴのような見た目で売られているチーズ。硬く、さっぱりとした味わいです。細かく砕いて粉チーズとしても使われます。100g中のリン量は470mg、カリウムは65mg。このチーズは、チーズダニというダニの力を借りて発酵させられているそうです。(と付け加えて、怯ませる作戦です。)

9.ゴーダチーズ/チェダーチーズ


このあたりになってくると、「食前にクラッカーとチーズ」という食べ方や「サンドイッチに薄切りをペロリと1枚」という使い方だけではなく、ピザでドーンと大量に使われるようになります。しかも手軽に手に入る≒比較的安価のものも多いです。

ところがリン量はゴーダが490mg、チェダーが500mgと多めです。ということで、ゴーダチーズやチェダーチーズを買うなら高級食品店で買うといいのでは? ちなみにカリウム量はゴーダが75mg、チェダーが85mgです。

10.プロセスチーズ

一番親しみやすいチーズがこのプロセスチーズです。とろけるチーズしかり、6個入りチーズしかり。安い商品も多いのですが、リンは730mgもあります。6個入りチーズは多くのものが100gなので1個は約17g。1個食べたら鳥もも肉100gを食べたときよりもリンを多くとる計算になります。ちなみにカリウムは100g中60mgです。

11.パルメザンチーズ

パスタなどにかける粉チーズがパルメザンチーズです。100g中に850mgもリンが含まれます。ただし、日本で一般的に売られている粉チーズの容器は80g入り。100g食べるには2本買わなくてはなりません。大さじ1杯はだいたい5g(リンは42.5mg)です。リンを減らしたい人はエダムチーズで代用しては?

■ショートケーキとレアチーズケーキのリンはどちらが多い?

レアチーズケーキは多くの場合、クリームチーズを使って作られます。クリームチーズはチーズの中では飛び抜けてリン量が少ないもの。フルーツなしのショートケーキとレアチーズケーキを比べた場合は、レアチーズケーキの方がリン量が断然低いんです。(ショートケーキは100g中のリン量110mg、レアチーズケーキは69mg) ご存知でしたか?

■ときどきカマンベールチーズを食べています

プロセスチーズとカマンベールチーズは似たような丸い形で売られています。でもリン量はかなり違います。

プロセスチーズは100gを6個に個別包装して売られていますが、カマンベールチーズは自分で切り分けるタイプが多く、調整をしやすいのがうれしいところ。ということで、我が家は断然カマンベールチーズ派です。

プロセスチーズよりもカマンベールチーズの方がいつもちょっぴり高いので、「うちはこちらを買うざます」と心の中で呟きながら売り場で一番高いものを買うと、ハイソ感も味わえて、食べ過ぎも控えられておいしいのでオススメです。

■「チーズは全部ダメ」では悲しい

もともとチーズが好きだった人にとっては、「乳製品はリンが高いから気をつけて」と言われると楽しみが減ってしまいます。でも、チーズの種類を選んで量を少し考えながら食べれば良いだけ。透析しているからって「絶対に一口も食べちゃいけない」なんてものは、ほとんどないんですよね。

参考:文科省食品成分データベース、Wikipedia