夏だ! キャンプだ! BBQだ! 透析患者的バーベキューレシピ!

夏ですね! バーベキューシーズンですね! 先日バーベキューをしてみて思ったのですが、バーベキューって意外と透析患者さんにもオススメなのではないでしょうか。

なぜなら、焼きながら食べるため食事に時間がかかって満腹感が増しやすいし、大勢でワイワイ食べると楽しくて満足感も増し、炭火で肉が香ばしく仕上がるため、塩分控えめでも十分おいしいからです。

バーベキューを年1回などという頻度でやるなら、別にレシピを意識しなくても前後の食事でなんとかできそうです。でも高頻度でBBQをやりたいと思った場合には、ちょっと食事制限も意識したいかも? ということで、透析患者的バーベキューレシピを考えました。

■透析患者的バーベキューの材料(2名分)

<肉>
スペアリブ 400g
玉ねぎ 1/2個(100g)
おろしにんにく 5g
醤油 大さじ2.5(45g)
酢 大さじ3(45g)
酒 大さじ2(30g)
砂糖(グラニュー糖) 小さじ2(8g)

<野菜>
じゃがいも(小さめ) 2個(120g)
とうもろこし(中サイズ) 1/2本(100g)
なす(小さめ) 2本(120g)

上記に加え、キュウリやパプリカの手作りピクルスなどを加えると、彩りもきれいで満足感も増します。

<主食>
スパイシーおにぎり ごはん200g分程度!

■スペアリブというチョイスの理由

いくつかのバーベキュー用情報サイトを見たところ、肉の量は「男性は300g、女性は200g」とありましたが、それでは肉が主食になってしまいます。でもどーんとした肉感はほしい。ということで、肉の量は1人200g程度にし、かつスペアリブをチョイス。

スペアリブは骨付きの豚ばら肉で、重さの35%が骨だと言われています。つまり、たとえば2人でやるとしたら見た目はどーんと400gの肉の塊だけれど、実際にお腹に入るのは1人130g。脂肪分が多いから満足感もあるし、なんといってもバーベキューといえばスペアリブは定番でしょう!

■透析患者的バーベキューの下ごしらえ

下ごしらえは24時間以上前から始めます。やることは以下の通りです。

・じゃがいもは皮をきれいなたわしでこすってから1センチ以下の輪切りにし、大きなタッパーに水を張ってジャガイモを入れて冷蔵庫に寝かせる
・とうもろこしは焼きやすく輪切りにして、ジップロックに入れて冷凍庫へIN!
・なすは縦に半分に切り、下手を落として皮にプツプツ穴を開け、ジャガイモ同様に大きなタッパーにたっぷり水を張ってナスの切断面が下になるようにして入れ、冷蔵庫に寝かせる
・玉ねぎをすりおろしてジップロックに入れ、おろしにんにく、醤油、酢、酒、砂糖を加えてよく混ぜたら、スペアリブを投入。よく肉にタレを揉み込んだら、ジップロックの口をしっかりしめて冷蔵庫へ。

■透析患者向けの調理の工夫!

じゃがいも等根菜類は、茹でるよりも薄切りにして水晒しをするほうがカリウムとリンが抜けます。なんと4割近くも抜けるんですって。また、流水よりも貯めた水に24時間入れておいた方がカリウムは抜けるのだとか。バーベキューで使うときは、鉄板に乗せて焼いたり、適当に元の形に復元してアルミホイルで包み、炭火に投げ入れて蒸し焼きにします。水に浸けておいても味は変わらないのがうれしいところ。

とうもろこしも、栄養成分表によると茹でるよりも冷凍する方がカリウムやリンが抜ける模様。とうもろこしは買ってきてからすぐに食べないと甘みが落ちてしまう野菜ですが、冷凍保存をすれば甘味も落ちず、カリウムやリンが減るようなのです。やるっきゃないですよねー!

■いざ、バーベキュー!

準備が済んだら、あとは焼くだけ! 肉は網の上でも鉄板でも、お好みの方で。残ったソースは鉄板で焼いたなすやじゃがいもにかけてどうぞ。全量は使わないようにすれば、塩分控えめにできます。おにぎりは、アルミホイルで包んで持っていき、食べる前に炭火にちょっと紛れ込ませて温めるとおいしいです。

■気になる栄養成分は?

記載した量の肉、野菜、おにぎりを食べたら、けっこう大食いの夫も私もお腹いっぱいになりますが、栄養成分はこのくらい。

<1人分の栄養計算>
[  ]内は、平均身長172センチの透析患者男性の場合の1日の摂取基準量です。

エネルギー 920.5Kcal[1954〜2278.5Kcal]
タンパク質 25.65g[58.6〜78.12g]
食塩相当量 3.4g[6g]
カリウム 900mg [2000mg]
リン 330mg[878.9〜1171.8 mg]

じゃがいもは水晒しで4割カリウムやリンが減ったものとして計算しています。カリウムの影響を受けやすい人はちょっと肉を減らすか、じゃがいもをやめてもいいかも。

■終わりに

バーベキューを楽しんでいる透析患者さんはたくさんいます。「まだ透析導入後は一回もバーベキューをしてないな」って人がいたら、今年の夏から再開してみてはいかがでしょうか。バーベキューコンロは意外と安いものもあるので、お金のかからない趣味としてもオススメです。

参考:文部科学省食品成分データベースmealtime.jp

コメント

  1. またまた、勉強になるレシピをありがとうございます(^▽^)

    以前、食材を水にさらしても、リンはカリウムほど抜けないと聞いたことがあったんですが、根菜類なら4割も抜けるのですか!?
    私はカリウムが上がったことが1度もないので、水にさらすという作業をしたことがなかったのですが、リンが抜けるならやってみようかと思います。

    • 編集部 より:

      リンが抜けるものもあるようです!
      参照元のmealtimeというサイトには野菜の水晒しや茹でこぼし実施後のリンとカリウムの比較がありました!

      食品添加物によるリンに関してはMediPressさんのサイトやうみさんにも、茹でこぼしのメリットが書いてありました。

      ただ、栄養成分表も実際にはけっこう数値に幅があるようだし(工場製品とは違いますもんね)、実験と同じ環境で茹でこぼせているわけでもないので、過信するのは危ないかなとも思います。

      今回は、ちょっと食事療法を意識しながら、でもバーベキューを楽しむ方法として書いてみましたー!!

  2. maeda より:

    >ただ、栄養成分表も実際にはけっこう数値に幅があるようだし(工場製品とは違いますもんね)、実験と同じ環境で茹でこぼせているわけでもないので、過信するのは危ないかなとも思います。

    そうなんですよね、今回の記事で「とうもろこしは茹でるより冷凍のほうがカリウムが抜ける」というのもありましたが、これ自分も以前気になってウチの栄養士に相談したことがある、そうすると「うーん、カリウムが冷凍で抜けるという事はまず考えられないね。。。個体差じゃね?」といわれました。

    あと数年に1回改訂される食品成分表の舞台裏なんかも教えてくれたけど結構アバウト(笑)。
    栄養成分の値って実測すると個体で結構ばらつきがあるらしいんだけど、じゃあどうするか。
    なんと衝撃の真実!、データに個体で差があるときは最終的にエラい先生がでてきて「えーとじゃこのへんね」といって決定してるらしい。

    まああくまで「目安」ていどってことですね。

    • 編集部 より:

      maedaさんとは思考が似ているようです! 私も実は文科省に問い合わせてショックを受けました。食品成分表で調査する対象にはかなりばらつきがあるし、えいやっと決めているところもあるようですね。

      考えてみれば「旬のものは栄養価が高い」と言われているのに栄養成分表では書かれていないし、うらなりのものと立派に成長したものでは栄養成分は違うはず。目安としてざっくり捉える方がいいのではないかなと感じます。

      冷凍に関しては、別の仕事でご一緒した栄養士さんに「冷凍でカリウムが壊れる」と聞いたので、ある冷凍食品関連の協会に確認しました。その結果、冷凍食品として売られているものはカリウムが損なわれることは少ないけれど、家庭での冷凍であれば十分考えられる、とのことでした。

      透析食を作る身としては冷凍でカリウムが損なわれることは大歓迎だし、カリウムが損なわれなくても時短になったり、食品が長持ちしたりするので家庭での冷凍野菜作りは便利だなと感じています。