【働く透析患者さん】ダンディなモテ透析患者、前田さんにインタビュー!

「透析を導入したから、仕事とかモテとか性とか、全部諦めたー」なんーて言っている人、本当に本当にそう思いますか? 私は断固違うと思うので、人生を楽しんでいらっしゃると感じた透析患者さんにインタビューをしてみることにしました。

今回、インタビューに答えてくれたのは前田耕造さん。現在透析17年目の52歳のダンディ男性です。20歳の時の交通事故で輸血をしたことが原因で膠原病になり、その膠原病からループス腎炎を発症して腎不全になった方です。

そんな前田さんに、食事やお仕事、女性関係などについて根掘り葉掘り聞きましたー!

■バーを経営したこともあるお料理好き

編集部
ブログを拝見すると、かなり食事にこだわってらっしゃるのがわかります。ご自分でお料理なさっているんですか?
前田氏
料理は好きなんですよ。実は30代の時はバーをやっていたこともあるほどなんです。
編集部
そうなんですか! 料理ができる男性はモテるイメージがあります。そのバーは辞めてしまったんですか?
前田氏
辞めちゃいました。一ヶ月にウン十万もバーにお金をつぎ込んでいたから始めただけだったんですよ。飲食店ってそんなに甘いもんじゃないですね。
編集部
ウン十万……。おったまげー! バブリー、ですね! 華やかでうらやましいです。

■お付き合いや結婚も積極的

編集部
そういう時代を経ているからでしょうか、デート時のバーでの飲み方などもブログを書いていらっしゃいますよね。
彼女とのデートの様子などもブログに披露してくださっていますが、現在は独身ですか? 結婚していて、彼女もいるって話だったら、どうしよう……とモラリストな私はドキドキしながら聞いています。
前田氏
大丈夫です。独身です。はい、実はバツ2でして。笑 今は猫4匹と暮らしています。
編集部
バツ2! でも今の時代、2回も結婚できるのはすごいし、モテる証拠って感じがします。透析導入前に結婚なさったのですか?
前田氏
1回目は透析導入前ですね。2回目は、透析導入と前後して当時付き合っていた彼女から妊娠したと伝えられて結婚しました。もう子供は高校生です。
編集部
そんなに大きなお子さんが。前田さんは突然透析導入になったわけではなくて、膠原病やループス腎炎を患っていたのでしょう? でもその間にバー開店とか、女性とのお付き合い&結婚とか、どんどんやりたいことをやっていらっしゃったんですね。
前田氏
楽しいこと、したいじゃないですか。別に病気であっても、できないことはないと思うんですよ。
編集部
そうですね。前田さんは元アスリートだったとか? そういう不屈の精神って、スポーツを通して養われたものなんですかね。
前田氏
アスリートというほどでもないですけれど。でもチャレンジ精神とか、食事や運動をきちんと考えるところは、スポーツをしていたから、かもしれませんね。

ブログで赤裸々にあれやこれやを書かれているので、今回は編集部作成イラストで登場!

■仕事は自営業でバリバリこなす

編集部
前田さん、お仕事もかなりバリバリなさってますよね。デザイン事務所の代表として有名な雑誌や自治体ともお仕事をしてらっしゃる。デザインを拝見しましたが、とてもステキなデザインでした。
前田氏
ありがとうございます。自分で仕事をしているので、透析をしていても普通に仕事ができるんですよね。忙しい時は夜や週末に働いて調整するってことも、自営業だとしやすいですし。
編集部
時間の都合がつけられるのは自営業のいいところですよね。まあ、自営業は自営業なりの大変さもあるので、誰にでもおすすめってわけにはいきませんが。それなりの体力も必要ですし。

■筋肉をつけるのだ!

編集部
体力といえば、前田さんは立って透析をなさったり、透析中に運動をなさったりといろいろと工夫をなさっているのですよね。クリエイター系のお仕事なのに、前田さんはマッチョな雰囲気がありますね。
前田氏
同年齢の健康な人よりも筋肉量が多いんですよ。筋肉量と脂肪量があると、カリウムの影響を受けにくいと言いますし、筋肉はあって損はないですよね。
編集部
なるほど! カリウムの影響を受けにくくなると、食事を考えるのは楽になりますもんね。
前田氏
そうですね。あとはリンですけど、リンは自炊して、添加物をなるべく減らすといいですよ。
編集部
うちもそうしています。添加物じゃ栄養成分は取れないですしね。
前田氏
そのぶん、肉を食べた方がいいですよねー。

■モテ道を追求するわけは?

編集部
「そのぶん、肉食べたい、酒飲みたい」というのは、前田さんのブログにもよく出てきますよね。そんな気持ちをちゃんとつかみつつ、デートのコツを提案していたりもして。それから、気になるED対策なども赤裸々に公開していたり。ファンキー館に似たスタンスを感じます。
前田氏
ファンキー館は、確かにスタンスが似てますね!
編集部
前田さんは、男性透析患者の「モテ道」の導師って感じがします!
前田氏
導師(笑)。そんなつもりはないですが、モテをちゃんと意識することは大事だと思うんですよ。なぜなら、モテようとすると生活にハリが出てくるからです。
編集部
生活にハリ、ですか?
前田氏
はい。モテようと考えると「筋肉つけなきゃ」とか「肌ケアのためには規則正しい生活は欠かせない」とか、「デートの下見には時間つくって都内を歩き回らなきゃ」とか思いますよね。結局、モテようと意識すると健康的で活力のある生活になっちゃうんですよね。
編集部
なるほど! そうですね! 透析患者と結婚した私からすると、透析ってそこまでマイナスポイントにはならないと思うんです。でも、とっても魅力的なのに諦めちゃっている男性透析患者さんって多いように思います。
前田氏
ネットで「透析」と検索して目につくのは、仕事ができないとか、食事制限がきついとか、そういうことばかりですからねえ。透析をしながら元気で仕事をして楽しそうにしている人は忙しくて、発信する暇もないですよね。そうすると透析を導入したばかりの人はどんどん元気がなくなってしまう。だからブログを始めたってのもあります。普通に、楽しく生きられるってことを知ってほしいんですよね。
編集部
ファンキー館もまったく同じ思いで立ち上げています! 前田さん、ぜひ何か一緒にやりましょう!
前田氏
いいですよ! 何かおもしろいこと、やりましょう!

……ということで、前田さんがファンキー館にジョインしてくれることが決定! 「モテ道」導師としての前田さんへの質問等も随時受け付けています。今後の展開を、楽しみにしていてくださいねー!

取材協力:前田耕造さん